世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


シングル&シングルウイスキー ケンブリッジサーカス 32年  32年  47.0%

  • 地域: アイルランド
  • ブランド: ウォーキング・バック・ザ・キャット
  • 価格帯: £181〜
  • 入手可能場所: 限定品
  • 掲載号:175号

フィービー・カルバーSCORE7.9

香り
最初は夏のガーデンパーティーのような趣き。砂糖で煮た洋ナシ、ネクタリン、エルダーフラワーのコーディアル。氷を入れたヘーゼルナッツミルク、全粒粉ビスケット、古い図書室の穏やかな匂い。
洋ナシのタルトを思わせる甘味があり、その後から シナモンのスパイスが熱を帯びて現れる。香り高い風味も伴っている。ラベンダーのハチミツ、図書室の本、古い革製の学生用バッグ。
フィニッシュ
余韻の長さはミディアム。後味の中でも、アルコールの辛味がかなり強まってくる。その後には甘味が残ってしばらく余韻が続く。
コメント
香りから味覚にかけてさまざまな香味が広がり、複雑な特徴を見せてくれる様子が素晴らしい。

クリストファー・コーツSCORE7.9

香り
古いオーク材の家具と革の匂い。素晴らしいフルーツ香と、ほんのわずかなモルト香。熟れたマンゴー、パイナップル、リルト(トロピカルフルーツソーダ)の要素が主体になっている。ホーリックス社のモルトドリンクとホットミルクの香りが、盛大なフルーツ香の影に潜んでいる。かすかにコショウのようなスモーク香も吹き抜ける。
フルボディで、力強い口当たり。酸味のあるフルーツキャンディーの風味が、パイナップルシロップの甘味とバランスをとっている。タンニンが風味全体に骨格を与える。乾燥マンゴーの味もする。グレーンウイスキーが入っているのだとしたら、巧妙に隠されている。
フィニッシュ
余韻の長さはミディアムで、すべてがトロピカルな印象の後味。
コメント
かなりモルト風味の強いウイスキー。これがブレンデッドスコッチウイスキーだと言われても、信じない人が多いのではないか。